Hzから計算できるのは、更新の間隔
レノボはリフレッシュレートを、1秒間に画面が何回更新されるかを表す数値として説明しています。一方、応答速度は画面の色の切り替わりなどに関わる指標であり、同じ意味ではありません。レノボ:リフレッシュレートと応答速度
一定のリフレッシュレートで動く場合、1回分の更新間隔は「1000÷Hz」でミリ秒に直せます。1秒が1000ミリ秒だからです。
| 動作中のリフレッシュレート | 計算 | 1回分の間隔 |
|---|---|---|
| 60Hz | 1000÷60 | 約16.67ms |
| 120Hz | 1000÷120 | 約8.33ms |
| 144Hz | 1000÷144 | 約6.94ms |
| 240Hz | 1000÷240 | 約4.17ms |
これは更新周期の計算です。ボタンを押してから映像が変わるまでの総時間を測った表ではありません。可変リフレッシュレートで動く場面も、常に表の間隔になるという意味ではありません。
「1ms」は、まず括弧の中まで読む
メーカーの仕様例として、MSI Optix MAG273Rの日本向け仕様表には「最大144Hz」と「1ms(MPRT)」が別々に載っています。最大値は対応能力であり、手元の環境で現在144Hzになっていることを示す表示ではありません。MSI:Optix MAG273R仕様
応答速度ではGtGとMPRTという異なる指標が使われます。GtGは中間色間の切り替わり、MPRTは動く映像の残像に関係する指標です。レノボも両者を区別し、測定方法がメーカー間で違う場合があると説明しています。レノボ:GtGとMPRT
比較メモには「1ms」だけでなく「1ms(MPRT)」まで残します。別候補が「1ms(GtG)」なら、同じ数字だから同じ試験で同じ速さだったとは判断できません。
144Hz・1msと、240Hz・4msならどちらが速い?
次は実在製品の比較ではなく、表示の読み方を考える仮想例です。
候補Aは144Hz・1ms、候補Bは240Hz・4msとだけ書かれています。対応する更新回数はBが多く、msの数字はAが小さいと読めます。しかし、応答速度の測定指標やモードが不明なので、「Aが全面的に速い」「Bのほうが必ず残像が少ない」といった結論はまだ出せません。
6.94msに1msを足したり、4.17msに4msを足したりして、二つの合計を総遅延として順位付けすることもできません。更新周期と応答の数値は、順番に加算する同じ試験の内訳ではないためです。
この段階で必要なのは新しい足し算ではなく、各数値の括弧と注記です。測定指標、適用モード、使う解像度と入力端子の条件を揃えてから比較します。
自分の使い方に必要な欄を残す
仕様表を読むときは「解像度・最大Hz」「応答速度と測定指標」「その条件で使える入力」の三つを記録します。MSIの上記モデルでは、仕様表にHDMIとDisplayPortそれぞれの解像度・リフレッシュレートも載っており、本体の大きな数字だけでなく入力条件まで確認できます。MSI:映像端子の条件
PCが作る映像や接続条件も関わるため、モニターの数字だけでゲームの実際のフレームレートや体感は確定しません。本稿では画質、入力遅延、残像を測定していません。まず144Hzと1msを別の欄として読めれば、購入候補に何を追加確認すべきかが分かります。
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情報は2026.10.07時点で確認しています。価格・仕様・安全情報は変更される場合があります。