2402+574=2976。でも、そのまま1台の速度にはならない

公式資料では、Archer AX3000の無線仕様は5GHzが2402Mbps、2.4GHzが574Mbpsです。足すと2976Mbpsで、約3Gbpsという表示につながります。

ただし、これは二つの帯域の数字を合計したものです。「スマホをつなぐと二つを足した速度で通信する」と読むと、ルーター全体の表示と一本の接続を混同します。

調べる数字この仕様例での表示使い道
二つの帯域の合計2402+574=2976Mbps約3Gbpsという表示の内訳
5GHzの仕様最大2402Mbps5GHz側の対応条件を調べる入口
2.4GHzの仕様最大574Mbps2.4GHz側の対応条件を調べる入口
WANポート1Gbps外のインターネットへ出る経路の確認

数値は公式資料の読み方を示しており、自宅で測った速度ではありません。端末の対応や環境にかかわらず表の最大値が出るという意味でもありません。

Wi-Fiの名前が一つでも、帯域を足しているとは限らない

TP-Linkのスマートコネクトは、各端末を2.4GHzまたは5GHzに割り当て、両帯域に同じSSIDとパスワードを使う機能として説明されています。スマートコネクトの公式案内

ここから、接続先の名前が一つに見えることと、端末が二つの帯域を束ねて通信することは区別できます。SSIDの数だけで接続帯域や速度を決めつけないようにします。

この説明は、記事で扱うWi-Fi 6の構成についてのものです。別規格の複数リンク機能まで同じ仕組みだと一般化していません。

2.4Gbpsでつながっても、外への経路が1Gbpsなら?

TP-Linkの速度表示FAQも、Wi-Fiのリンク速度と速度テストの値を区別し、1GbpsのWANポートを通る場合の制約を説明しています。リンク速度・WANポート・実測値の説明

次は仕組みを考えるための仮想例です。

  • PCとルーターの無線接続は、仕様上2402Mbpsに対応。
  • ルーターから外へ出るWANポートは1Gbps。
  • この一つのWANポートを通して、外部サーバーからダウンロードする。

この経路では、無線側の2402Mbpsを、そのまま外部からのダウンロード速度として期待できません。外へ出る部分に1000Mbpsの上限があるからです。実際の速度にはさらに通信上の処理、回線の混雑、相手側の条件も関わるので、「必ず1000Mbps出る」と逆向きに解釈することもできません。

一方、家の中の機器同士でデータをやり取りする場合は、外のWANポートを通る通信と同じ経路とは限りません。速度を調べる際には、インターネットからの取得なのか、宅内のファイル転送なのかを先に決めます。

買い替えを考える前に、どの区間を比べるか決める

確認メモには、ルーターの合計表示だけでなく、端末の型番、接続している帯域、表示されるリンク速度、WANポートの仕様を並べます。その上で同じ場所・同じ測定方法の速度テストを比べます。これは読者が条件をそろえるための提案で、本稿の実測結果ではありません。

たとえば、家の奥だけ遅いという相談と、ルーターの近くでも外部ダウンロードが同程度で止まるという相談では、調べる候補が違います。合計表示が大きな機種に替えればどちらも解決する、という根拠にはなりません。

本稿は公開仕様と公式FAQの机上調査です。速度を一定割合で割り引いて予測したり、特定家庭での到達速度を保証したりしていません。現行価格、在庫、買い替え先のランキングも対象外です。

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情報は2026.10.06時点で確認しています。価格・仕様・安全情報は変更される場合があります。