同じ型番でも、三つの数字が並ぶ
日立の公式FAQにあるBW-DX120Jの例では、標準水量は72L、定格洗濯時の標準使用水量は125L、定格洗濯乾燥時は140Lです。標準コース等の所定条件で示された数字で、現行商品の購入推奨ではありません。日立の説明例
| 数字 | 見ている範囲 | 使う場面 |
|---|---|---|
| 72L | 定格容量の洗いの工程 | 洗いに使う水量の表示を読む |
| 125L | 洗い・すすぎ・脱水 | 洗濯だけ一回の仕様値を知る |
| 140L | 洗いから乾燥まで | 洗濯乾燥一回の仕様値を知る |
72+125と足す必要はありません。工程の一部を表す値と、運転全体の値を足すと、対象を重複して数えることになります。
30回の見積もりでは、入力の違いが大きくなる
仕様値125Lの運転を同じ条件で30回行う、と仮定します。使う水の合計は、125×30=3,750L、つまり3.75m³です。これは家庭で測った月間使用量ではなく、回数を掛けた試算です。
誤って72Lを全工程の水量として使うと、72×30=2,160L。差は1,590Lになります。この差は機械の節水量ではなく、対象工程の違う数字を式に入れた結果です。
一か月の洗濯回数が20回なら、同じ仮定で2,500Lです。「毎日一回」という暮らし方も固定せず、自分の運転回数に置き換えます。水道料金へ換算する場合には地域や契約の料金条件が別に必要なので、本稿では全国一律の金額にしません。
140−125=15Lを「乾燥だけの水」と決めない
差し算自体は15Lですが、これを乾燥工程の実際の使用水量と断定することはできません。東芝の公式FAQは、洗濯のみと洗濯から乾燥まででは、定格で使う衣類の質量が異なると注意しています。東芝:標準使用水量と定格容量
比較の前提となる衣類量が違えば、同じ洗濯に乾燥だけを付け足した実験ではありません。日立の例では乾燥時の冷却にも水を使うと説明されていますが、その説明をすべての乾燥方式へ広げることもしません。日立:乾燥機能付きの機種
乾燥の有無を比較したいなら、型番、コース、衣類量、工程をそろえたデータがあるか確認します。仕様表の二つのLだけでは、同じ衣類を外干しした場合との差まで確定できません。
家庭の見積もりには、数字の横に条件を書く
自分の説明書から数値を控えるときは、「洗濯のみ/洗濯乾燥」「コース」「定格の衣類量」「一回のL」を一組にします。その後に回数を掛ければ、後で別の機種と比べるときにも何を計算したか分かります。
本稿は公式資料の机上調査と仮定計算です。家庭ごとの水量、洗浄力、乾燥性能を実測していません。まず工程をそろえて読むことが、二つのLの取り違えを防ぐ出発点です。
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情報は2026.10.09時点で確認しています。価格・仕様・安全情報は変更される場合があります。