MbpsをMB/sに直してから割る
ここでは1GB=1,000MB、1バイト=8ビットという十進の単位で計算します。100Mbpsは毎秒100メガビットなので、毎秒のデータ量は次のとおりです。
100÷8=12.5MB/s
64GB=64,000MBの全量を、毎秒12.5MBだけで埋めると仮定すると、
64,000÷12.5=5,120秒 5,120÷60=約85.3分
これは計算の前提を限定した理論例です。実際に記録へ使える容量、ファイル管理用の領域、記録形式などを個別に再現したものではありません。カードのラベルにある容量だけで、この時間を使い切れると考えないでください。
公式の75分を、計算間違いと決めつけない
ソニーの容量ガイドでは、4K・100Mbpsについて64GBが75分、128GBが150分の目安です。同じページは、使用状況や機器の設定で記録できる量が変わると注記しています。ソニー:記録できる目安
単純計算との差は約10.3分ありますが、この差をすべて「音声の容量」や「フォーマットで消える分」と断定する根拠は、参照ページにはありません。差の理由を一つに決めるより、理論計算と提供元の目安は条件の違う数字として扱います。
さらに機種別の例として、ILCE-7CRの表では、XAVC HS 4K・60p・100M・64GBが1時間5分です。ソニー製カードを使い、プロキシー記録を切った条件なので、容量ガイドの75分をこの設定へそのまま持ち込めません。自分の機種の表を優先する理由がここにあります。ILCE-7CRの記録時間表
90分撮りたい場合は容量を逆算する
同じ100Mbpsの一定レートを仮定して90分を撮ると、必要なデータ量は、
100÷8×90×60=67,500MB=67.5GB
この時点で64GBを上回ります。余裕分を考える前から足りないため、記録設定を変えるか、対応するより大きな容量を用意するか、カード交換を含む計画に変える必要があります。
もし50Mbpsの一定レートにできるという仮想条件なら、必要量は33.75GBになります。ただし、その設定が自分の機種にあるか、画質やフレームレートとの組み合わせを許容できるかは別です。数字だけを半分にして、実機にないモードを前提にしないようにします。
合計で入る時間と、止めずに撮れる時間は違う
ソニーのILCE-7CRヘルプは、カードへの記録可能時間に加え、温度などの条件付きで連続撮影時間を説明しています。また、撮影シーンに合わせてビットレートが変動するVBR方式では記録時間も変動するとしています。これは同機種の説明で、すべてのカメラに同じ数値を適用するものではありません。ILCE-7CR:動画の記録可能時間
長時間の行事なら、「カードに合計90分入るか」と「一度の録画で90分続けられるか」を別欄に書きます。後者には電源や温度条件も関わるため、容量を増やすだけでは確認を終えられません。
撮影前は、希望の記録形式・フレームレート・ビットレートで、機種の公式表と本体の残り時間表示を確認します。本稿は机上調査と単位計算で、実機の録画テストは行っていません。大切な場面の直前に、未確認の理論値だけを頼りにしないための見積もりです。
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情報は2026.10.11時点で確認しています。価格・仕様・安全情報は変更される場合があります。