1兆バイトを、どの大きさの単位で割るか
I-O DATAは、HDDやSSDの容量表示に使う1000刻みと、Windowsの1024刻みの違いを説明し、1TBに対して約931GBという表示例を挙げています。出典:容量が少なく表示される理由
1TBを1,000,000,000,000バイトとして、1024を三回掛けた1,073,741,824バイトで割ると、
1,000,000,000,000÷1,073,741,824=約931.3226
となります。同じバイト数を別の大きさの単位で数え直した結果です。単位を区別する際、この1024の三乗バイトはGiBと表せますが、画面上は「GB」と表示される場合があります。
「1000から931を引くと69減った」とだけ考えると、異なる数え方の数値を直接引いてしまいます。まず両方をバイト数に戻して比較するのが、表示差を見る方法です。
500GB、1TB、2TBを同じ基準で計算する
次の表は単位換算だけを行ったものです。フォーマット等による差や保存済みファイルはまだ引いていません。
| 製品の表示容量 | バイト数 | 1024³バイト単位に換算 |
|---|---|---|
| 500GB | 500,000,000,000 | 約465.66GiB |
| 1TB | 1,000,000,000,000 | 約931.32GiB |
| 2TB | 2,000,000,000,000 | 約1,862.65GiB |
ここでは比較のため、すべてGiBにそろえました。画面がより大きい単位を選ぶと、2TBは約1.82TiBという表示にもなり得ます。小数の丸め方や表示桁数もあるため、表と一桁違うことだけで不足や故障を決めつけません。
「931GBのうち700GB空いている」はもう一つの問題
次は説明用の仮想例です。ある画面に総容量931GB、空き容量700GBと、同じ数え方で表示されているとします。この画面内の差は931−700=231GBです。表示される対象領域の中で、その分が空きではないという読み方になります。
この231GBを、1TBが931GBに見える理由と混ぜてはいけません。後者は単位の換算、前者は表示された領域内の使用状況の話です。Appleも、フォーマットやOSなどがストレージの一部を使うことを説明しています。出典:ストレージ容量の表示方法
ファイルを消せば「931」という換算値が「1000」に近づく、という問題ではありません。不要データの整理を始める前に、容量欄と空き欄を分けてメモします。
数字が大きく違う場合に残す情報
確認の順番は次のようにすると、問い合わせ時にも話が通じやすくなります。
- 製品ラベルの型番と容量を控える。
- OS・アプリ名と、見ている欄の名称を控える。
- 総容量と空き容量を別々に控える。バイト数も表示されるなら一緒に残す。
- 単位換算と照合し、それでも説明できない差があるかを確認する。
1TBの製品が約931GBと表示される典型例から、どんな容量不足でも正常だとは判断できません。別の領域を見ている可能性などを含め、原因が特定できない場合は記録を添えてメーカーへ確認します。数値を合わせるためだけに初期化する必要はありません。
本稿は公式FAQによる机上調査で、特定のSSDの実容量を測定したものではありません。すべてのOSが同じ表示方式とも限らないため、Windowsの例を別の端末へそのまま当てはめず、表示元の説明も確認してください。
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情報は2026.10.04時点で確認しています。価格・仕様・安全情報は変更される場合があります。