換算するのは、写る範囲の比較のため

ニコンはDXの撮影画角を、レンズの表記焦点距離の約1.5倍の焦点距離を持つレンズをFXで使用した場合に相当すると説明しています。DX用レンズかFX用レンズかという製品名だけでなく、どの撮影フォーマットで使うかが必要です。ニコンのフォーマット解説

ニコンのレンズ解説でも「35mm判換算」はFXで何mm相当の画角になるかを示すものです。この換算値は、センサーやレンズの異なるカメラで、どの程度広く・狭く写すかを比較する手掛かりになります。ニコン:レンズ選びの基礎知識

同じ係数で、三つの焦点距離を換算する

下の表は約1.5倍を使った算術例です。特定機種の撮影テストではありません。

DXで使うレンズの焦点距離計算35mm判換算の画角
24mm24×1.5約36mm相当
35mm35×1.5約52.5mm相当
50mm50×1.5約75mm相当

たとえば「フルサイズの50mmで撮った写真の範囲に近いものが欲しい」という相談に、DX用の50mmをそのまま当てはめると、希望より狭い範囲になります。同じ50という数字でも、比較の基準がそろっていないからです。

ここでは撮影位置や縦横比などの条件をそろえて画角を考えています。写真のボケ、解像感、明るさまで同じになると約束する計算ではありません。

欲しい画角から逆算すると、選択肢を絞りやすい

仮に、FXの50mm相当の画角をDXで得たいとします。逆算は50÷1.5=約33.3mmです。表の35mmは約52.5mm相当なので、数値上は近い候補になります。

同様に、FXの35mm相当の広さを求めるなら、35÷1.5=約23.3mmです。この二つは編集部の仮想的な検討例で、「誰でも35mmを買えばよい」という推奨ではありません。欲しい写る範囲が違えば、候補も変わります。

すでにズームレンズを持っているなら、購入前に近い焦点距離を使って、普段の撮影場所で範囲を確かめる方法があります。これは読者向けの確認案です。編集部が実写で検証した結果ではありません。

換算後の数字を、もう一度1.5倍しない

説明書や紹介文が「35mm判換算52.5mm相当」と書いているなら、すでに換算が済んでいます。これに再び1.5を掛けると78.75mmになり、同じ条件を二度数えたことになります。メモには「レンズ表記35mm」「DXで約52.5mm相当」のように元の数値と比較値を並べると混乱しにくくなります。

動画の撮影設定などで使用する画面範囲が変わる場合は、そのモードの仕様を確認する必要があります。また、約1.5倍という説明を、すべてのメーカーのAPS-Cへ一律に広げません。取り付け可能か、AFが使えるかなども別の確認です。

本稿はニコンの公式資料と計算による机上調査です。交換レンズの購入順位や、個別の組み合わせの動作保証を示すものではありません。

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情報は2026.10.12時点で確認しています。価格・仕様・安全情報は変更される場合があります。