「電池の容量」と「USBの電圧」を混ぜない

エレコムのDE-C62-5000BUの仕様では、電池定格容量は3.7V・5,000mAh・18.5Wh、USB Type-Cの定格出力電圧は5Vです。同じ製品の仕様ですが、5,000mAhに対応する電圧は3.7Vです。出力欄の5Vへ置き換えて計算するものではありません。

この製品の表示を確かめると、5,000÷1,000×3.7=18.5Whとなります。5,000÷1,000×5=25Whとすると、別の欄の数字を混ぜた結果になり、表示された電力量より大きく見積もってしまいます。これは仕様表の読解例で、製品の実測レビューではありません。

同じエネルギーでも、電圧が違えばmAhは変わる

計算式はWh=mAh÷1,000×Vです。逆に、mAh=Wh÷V×1,000とすれば、同じ電力量を別の電圧で表したときの理論上の容量を出せます。

仮に37Whなら、3.7Vでは10,000mAh、5Vでは7,400mAhです。この差は電圧の換算だけでも生まれます。7,400mAhは変換ロスをまだ引いていない計算値で、実際に取り出せる容量や、特定製品の定格容量ではありません。

出力側の容量には、変換時の損失も関わる

Ankerの解説では、電池側の電圧をUSB出力へ変換する過程で損失があり、供給できる容量は電池に表示された容量より少なくなると説明しています。同社はこの供給側の容量を「定格容量」と呼んでいます。

ただし、メーカーや欄によって「電池定格容量」のような表現もあります。「定格」という一語だけで出力側だと決めず、電圧、測定条件、説明文まで読みます。条件が書かれていなければ、容量差をそのまま変換効率と断定することもできません。

比較するときに並べるのは、この三つの欄

一つ目は電池側のWh、または電池側のmAhとVです。二つ目は出力側の容量が公表されている場合の電圧・電流などの条件。三つ目は機器へ供給する出力Wです。容量が大きいことと、機器が必要な出力に対応することは別の比較です。

充電回数を知りたいときは、さらにスマホ側の電池容量や損失の仮定が必要になります。ここでは充電回数や航空機への持ち込み可否まで容量表示だけから決めません。まず数字の対応関係を揃えてから、目的ごとの条件を確認します。

参考にした情報

情報は2026.10.02時点で確認しています。価格・仕様・安全情報は変更される場合があります。